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「畳」ってやっぱり快適! 畳のメリット&最新事情

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「畳」の省エネなメリット&最新デザインは?

日本人にとっては慣れ親しんだ素材、「畳」。手触りや香りに、癒やしとくつろぎを感じる人も多いだろう。

近年、和風暮らしのよさが見直され、畳も再注目されている。インテリアに畳を取り入れる家も増えているとか。そこで畳の資材メーカー、大建工業株式会社の中西さんと小谷さんに、イマドキの畳について伺った。

――まず、プロの視点からみた畳のメリットを教えてください

大きくわけて、5つあると思います。
●吸放湿効果
最近の住宅は気密性能が優れ、吸放湿する内装材が少なく過乾燥や多湿になりがちです。畳は吸放湿効果があり、カビ防止に役立ちます

●断熱性・保温性
夏は涼しく、冬は暖かくすごせます。夏場の冷房効率が高まるなど、省エネにもつながります

●空気の浄化機能
い草は有害な窒素酸化物を浄化し、新しい畳の香りにはアロマテラピーのようなリラックス効果もあります

●クッション性
フローリングに比べ転倒時の安全性が高く、子どもの足音などを軽減します

●汎用性が高い
くつろぐ場所に、布団を敷けば寝室に、座卓を置けば食卓に、と汎用性が高く「座の生活」の必須アイテムです

――なるほど、あらためて聞いてみると、人気の理由も分かるような気がしますね。最近ではオーソドックスな畳以外にも、いろいろな製品があるそうですが?

畳の構造は、中身の“畳床”を“畳おもて”で包んだつくりになっていますが、畳おもてに「機械すき和紙」を使った商品の人気が上昇中です。オーソドックスな畳は、畳床に木質繊維板、畳おもてにい草を用いていますが、機械すき和紙のものは年間出荷量の7~8%にあたります

――和紙を畳に! 機械すき和紙の畳のよいところって何ですか?

機械すき和紙は、い草と比べ「丈夫で長もち」、「撥水性がある」、「ダニ・カビが生えにくい」、「紫外線による色落ちがほぼない」、「豊富なカラーリング」などの特徴があります。赤ちゃんやペットがいるご家庭に人気があり、新築に使われることが多いですね。子ども部屋やモダンな和室を好まれる方も豊富なカラーで楽しめますよ

――畳の色が選べるとは斬新ですね

機械すき和紙は16色ほどのカラー展開があり、2色を織り合わせたものも好評です。織り方には、目の粗いもの・細かいもの、綾織・平織などさまざまです。

また、2色の畳を縦横に敷くと市松模様になりおしゃれですね。縁なしの畳も人気で、洋室の延長として空間づくりをいっそう楽しめます。賃貸でも、「置き畳」という置くだけの畳もあるので、部屋の一部のみ小上がりのようにしたい場合にも使えますよ

――ちなみに、畳は省エネ住宅ポイントの対象になると聞きました

床に断熱性をもたせるリフォームが、省エネ住宅ポイントの対象なので床材である木質繊維板がそれにあたります。畳床の約8割に使用している木質繊維板は、建築廃材や木材製材時の端材などが原料で、“エコ素材”といえます。木質のエコ素材を普及させることで、炭素の固定化=木を燃やさずに使い続けることがCO2削減になりますね

デザインから性能まで、畳も進化をつづけているようだ。模様替えを検討している方は、ぜひ取り入れてみてはいかがだろうか。

●取材協力
・大建工業株式会社「たたみ生活.com」元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2015/08/ThinkstockPhotos-457449111.jpg

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